うまうま日記  010

どうも、おはこんばんちわっす

うまうまジェントル氏です





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失礼!噛みました!




W杯でウルグアイのエースストライカー、ルイス・アルベルト・スアレス
が、イタリア戦で相手ディフェンダーに噛み付くという暴挙


スアレス



サッカーは起源そのものが野蛮だと聞いていましたが、まさか噛み付き攻
撃まであるとは・・・

金的、噛み付きはバリートゥードでも禁止されていますよ


幻滅しました、みくにゃんのファン辞めます




みくにゃん





とまぁ、冗談はさておきこの問題児スアレスは噛み付きに前科があり、
実に今回のW杯で何と3度目

前々から色々な奇行を含め、問題視されていたようなのですが、それ
をよりにもよって全世界が注目するW杯でやらかしたとなると、世間
は騒然


降された処分は、罰金(約1140万円)に、代表戦9試合の出場停止

そして今からサッカーに関するあらゆる活動を4ヶ月禁止という重い
処分でした


このサッカーに関するあらゆる活動というのは、試合や練習はもっての
他で、家でサッカーボールを蹴ることや、FIFA公認のサッカーゲーム、
ウイニングイレブンをプレイすることも厳密には禁止という非常にシビア
なもの


でも、架空チームの寄せ集めで、FIFAとは何の関係も無い




ジーコサッカー

ジーコ



なら問題ないですね、多分・・・そもそも色んな事情
サッカーゲームが入ってるかどうかも怪しいゲームです



そんなこんなで攻撃の基点を失ったウルグアイは、本戦には出場します
が、今後は世間の目と言う意味でも厳しい試合が待っているような気が
します




さて、せっかくスアレスさんがこんな話題を提供してくださったのに
それをスルーするのも申し訳ない

噛み付く馬の話でもしましょうかね



「どうせシンコウウインディだろ?」 



という皆さんの心の声が聞こえてきたような気がしましたが、そんなの
はスルーです


今週はせっかくの宝塚記念ですよ


どうせなら、宝塚記念を勝った馬の話で行きましょう



今回のお話の主役は、タマモクロスです

タマモクロス



まぁ、タマモクロスですからね


少し古い馬ですが、これだけの名馬
知名度は既にレジェンドクラス、知らない人なんていないでしょう



今、インターネットで連載中の競馬漫画、太陽のマキバオーの主人公
ヒノデマキバオーの父親のモデルとしても使われていますし、元祖ミ
ドリマキバオーや、風のシルフィードのモデルにもなっているため若
い人にも今更ですよね


あだ名は、父親シービークロスのごとく後方から魅せる一気の脚を形
容して『白い稲妻』と呼ばれていました



晩成馬や覚醒馬の代名詞のように今でも語り継がれているタマモクロス

春まではダートで着を拾うだけの並みの自己条件馬だったのに、惨敗し
た新馬以来まともに走ったことのない久々の芝を使った途端、400万条件
を7馬身差で圧勝し、そこからはGⅠ3勝を含む破竹の8連勝


最近で言えば、春は芝でやきもきしながらも、ダート転向した夏から急
に覚醒したカネヒキリを思い浮かべてもらえば分かりやすいですかね


その後タマモクロスは天皇賞の勝ち抜け条件が改定されて以降、初めて
春秋の天皇賞を制覇した馬として、競馬史に名を残すこととなりました



特に秋にオグリキャップと演じた芦毛対決は今でも語り草

レースの後でも6升の飼葉をぺろりと平らげるオグリとは対照的に、元
々線が細く飼い食いも良くなかったタマモクロスは、3戦目の有馬こそオ
グリの2着と後れを取るものの、天皇賞、JCでは共に先着


秋以降は追い込み一辺倒の脚質も先行に改善し、より最強馬としてのポジ
ションを強固なものとしました


私個人としては、5歳以降のタマモクロスはもっと強かっただろうなと
いう思いがあり、もしもタマモクロスが4歳で引退せず現役を続行してい
たら、オグリキャップやスーパークリークの時代が来ていたのかどうか
すら怪しい気もいたします




ただ、このタマモクロス、色々と曰くのある馬でして・・・

噂と事実の混在したオカルティックな話も含めて、


タマモクロスが条件戦を勝ちあぐねている最中に牧場が倒産し、後
半年タマモクロスの活躍が早ければ牧場は潰れずに済んだとか


倒産した後に母親のグリーンシャトーが色んな牧場をたらい回しにさ
れた挙句処分・・・その後妹のミヤマポピーまでエリザベス女王杯を勝ち、
怨みを晴らしたとか


連勝中に阪神大賞典で重賞同着を記録し、そのもう一頭の優勝馬、ダイ
ナカーペンターが、タマモクロスに力を吸い取られてスポイルされた
とか


それはまぁ、色んないわれの無い噂が立ったそうです





そんなタマモクロスですが、これだけの成績を残した駿馬

当然引退して種牡馬になるわけですが・・・



放牧地の前には、『噛み付き、危険』の看板が
常に掛けられていました


元々、現役時代から人を噛む癖があったタマモクロス



噛み付き癖を持っている馬は別に珍しいものではなく、有名どころでも


シンコウウインディが、隣の馬に噛み付きにいって、首を曲げた分、クビ
差負けたとか


ヴィクトリーがじゃれてるつもりで人に噛み付いてえらい事になったとか、

ファイングレインが厩務員さんの耳を噛み千切って大怪我を負わせたとか、

ステイゴールドに生肉をあげたら美味そうに食っていた


とか、色んな噂があります





そして、タマモクロスにはこんな事件があったとか・・・



当時、放牧地で草を食んでるタマモクロスをバックに柵にもたれて
写真を撮ろうとしていた2人の競馬ファンがいたそうです


90年代前半~半ばと言えば、オグリやダビスタで競馬が一般人に浸透
し、牧場やトレセンでマナーの悪い競馬ファンが流入してきて問題に
なっていた時期


パドックでフラッシュに怯えて、暴れたエアグルーヴがそのまま惨敗し
て骨折

武豊騎手が、怒りの表情で競馬ファンのマナーに苦言を呈したのも96年
の秋華賞のことでした



そんなマナーの悪い競馬ファンが、牧場関係者の目を盗んでタマモクロ
スをバックに写真を撮ろうと柵にもたれかかったその時、草を食むのを
止めて後ろに忍び寄ってきていたタマモクロスは、そのままファンの腕
に噛み付き、振り回します

馬の力は相当なもので、人の力なんかではどうしようもありません

そのまま噛み付いて離さないタマモクロス

写真を撮ろうとしていた相方は、気をそらそうと草を口に持っていったり
馬を揺すってみたりと試みますが、全く効果はなし

2人のファンは、悪いことをやっている自覚はあったのか、簡単に助けは
呼べません


腕からは薄ら血が滲み、服が破れて、相手が弱りかけたその時・・・


タマモクロスはそのファンを放牧地内に引きずり込んでリンチしようと
画策

引っ張られたファンの身体が柵を乗り上げたその時に

遂に命の危険を感じたのか

「助けてくれー」



その声でようやく異変に気付いたタマモクロスの厩務員が大声で

「なにをやってる!!」


と叫んだ瞬間・・・タマモクロスはバツの悪そうな顔をして牧地の奥に
帰っていったそうです

当然、その「なにをやってる!!」というセリフはタマモクロスではなく
2人のファンに向かって怒鳴ったもの


その後、タマモクロスの噛み付き癖と書いてあった看板の内容について
説明され、こってりと説教されたその2人


大事には至らなかったようで、最後は手当てを受け、厩務員さんとの
付き添いでタマモクロスと一緒に写真を撮って帰っていったそうです



昔読んだ競馬読本に書いてあったこぼれ話なので、多少盛っている
ところはあるかもしれませんが、


タマモクロスは噛むんです




だからなんだって話ですが、今回のスアレスのニュースも、2人のファ
ンの悲劇も、モラルの欠如から生まれた回避可能な事件



こんなことが起こらないように、我々はモラルに
誠実に生きていきましょう






・・・上手く纏まりました?  纏まってない・・・・・・そうですよね




じゃあ、今回の宝塚記念、噛みそうな馬の名前で〆ましょう


う~ん、ジェンティルドンナですかね



どうですか?解説の大坪元雄さん



大坪元雄






どうも、お後がよろしいようで・・・






それでは今週の予想です




よろしくどうぞ~