うまうまジェントル氏レース回顧002

どうも、おはこんばんちわっす

うまうまジェントル氏です

さて、今週からは最早春の風物詩となった東京G15連戦

まず最初はNHKマイルカップですね
元々はクラシックに出れない外国産馬のために用意された、○外
のダービーと言われる存在だったのですが、今は○外でもクラシ
ックへの出走が可能なため、どことなく価値が半減した感じも否
めません

今では、クラシック脱落組と、距離が持たないのでマイル路線を
歩む組とがぶつかり合う、どちらかというとクラシックでは通用
しない馬が戦う舞台のイメージすらあります

こうなると、レース自体の価値に疑問符が出てきますね
実際にこのレースだけを勝ったロジックは種牡馬入りする
ことは叶わず、乗馬となりました

さて、どうしてここまでNHKマイルCの沽券に関わるレースレベル
のダウンが止まらないのか・・・それは上記の外国産馬がの出走が
2つの意味で今の時代は求められていないことが一番の理由でし
ょう

一つは、サンデーサイレンスの残した仔が種牡馬として優秀すぎ
て、日本の競馬への適性差なども考慮すれば少々優秀な外国産馬
では太刀打ちできない

もう一つは、出走制限がなくなった今はわざわざこんなレースに
出なくても本当に強い馬なら賞金が倍のダービーに照準を合わせる

むしろ、賞金が高い割りにメンバーが弱く、輸送と東京を経験さ
れられるというメリットがあるため、関西の一部調教師からはダ
ービーの叩き台レースとして使われている始末

 

 

あぁ、もうめちゃくちゃだよ

 

本来は、上記の○外のための救済レースだったはずです

ここの読者さんの競馬歴はまちまちだとは思うのですが、90年代
辺りから競馬を見ていた人は、当時の外国産馬の仕上がりの早さ
と、値段の安さ、そしてその強さは十二分にご存知かと思います

過去にニシノフラワーと持ち込み馬のクラシック出走制限のお話
をしたことがあるのですが、外国産馬は第一回日本ダービーから
有無を言わさず出走不可と言う規定がありました

本来東京優駿とは、サラブレッドの子孫を残すための選定競走の
意味あいがあったにも関わらず、外国産馬が出走できないことに
関しては少々疑問符が付きますが、それは当時余りにもかけ離れ
た日本と世界の競馬のレベルを考慮した上で生産者を守るために
仕方のないシステムだったのでしょうね

『風のシルフィード』という競馬漫画をご存知でしょうか?
たかが20年ほど昔の漫画なのですが、主人公の馬であるシル
フィードが海外遠征の話を持ちかけられた時に、過去に遠征
した日本の名馬が世界で全く通用しなかったことを、実名を
交えて描かれています
※ハクチカラが準重賞であるワシントンバースディHでラウンドテーブル相手に勝ったことは
無かったことにされているようです
当時はギャラントマン、ボールドルーラーなどの名馬相手に戦っていたんですよ、凄い


 

ここ10年くらいの競馬を見てきた競馬ファンには分かりにくい
と思いますが、本当に日本の馬は世界で全く通用しなかったの
ですよ

今でこそ毎年のように『凱旋門賞に挑戦』なんてフレーズが競
馬新聞の飛ばし記事で踊っていますが、当時は日本の馬が凱旋
門賞を勝つなんて妄言は、それこそサッカーのFIFAワールドカ
ップで日本が優勝するくらいの絵空事だったくらいです

もう単純に、

 

外国の馬=強い   日本の馬=弱い

 

という括りがそのまま当てはまるのがついぞ20年前の日本の競


そんな安くて強い馬が外国で買えるなら、日本の馬をわざわざ
買う必要なんてありません

だから、外国産馬にはある程度の制限をかけざるを得な
かったんですよね

日本の競馬レベルの向上よりも、日本の馬産を守ることを優先
せざるを得なかったことが、当時の世界に通用しない日本馬の
なによりの原因だったと言えるでしょう

一部の競馬ファンから揶揄される『社台の運動会はつまらない』
という今の競馬の社台1人勝ちの現状ですが、これこそが日本競
馬の自由化の発端であり、大幅な競馬レベルの向上に繋がったこ
とは紛うこともないですね

そう考えれば、もしも下総御料や小岩井などが財閥解体で消えて
いなかったらもっと早く日本の競馬は世界に通用したのかもしれ
ません

 

話を外国馬に戻しましょうか

一応の当時の救済措置として、昔は天皇賞を外国産馬にも解放し
ていたことで、それらにも出番を与えるという形で釣り合いを取
っていたつもりなのでしょう

しかし、その天皇賞も外国産馬が出走できなくなり、事実上有馬
記念以外の8大競走には○外は出走出来ないという状況が30年ほ
ど続きました

そんな中、グレード制の導入により、古馬には色々と出走可能な
G1レースというものが出来てきたのですが、3歳馬にクラシックは
開放されず、有能な3歳外国産馬が裏街道をひた走るという現実

外国産馬ではないのですが、地方馬としてクラシック登録がなさ
れていなかったオグリキャップがどのような3歳春を過ごしたのか
を思い出していただければ、クラシックに出られないことがどれ
だけ馬の素質を無駄にする行為か分かっていただけると思います

そういった事柄を見かねてか、トライアルレースとして意味を
成さなくなってしまったNHK杯をG1に昇格させる形で新設したの
が、現存のNHKマイルCなんですよね

意味を成さないというのは、言葉の通り、本番に全く結びつかな
いレースだったんですよ、NHK杯

今でも青葉賞馬はダービーでは用なしなどと言われているように、
皐月賞組が圧倒的に強い日本ダービー

事実、NHK杯を勝った馬で最後にダービーを勝った馬はなんと
70年代の皐月賞馬カブラヤオーだったという役たたずっぷり

もうね、ダービーの前にあるトライアルレースの勝ち馬はよっぽ
どの馬じゃ無い限り本番じゃ絶対に買っちゃ駄目ってことですね

何十年も前から変わることなく続いてるきちんとした理由のある
データです

特に今は、タニノムーティエやカブラヤオーの時代と違って、基
本皐月賞に出られなかった格落ちの馬がダービーの出走権を獲り
に来るレースなのでその傾向はより顕著なのだと思いますよ

今年の青葉賞の勝ち馬は、皐月賞の時点でクラシックに手が届
かなかったタイプのショウナンラグーン
馬自身に問題があっての皐月賞に間に合わなかった馬ではない
ので、この手の馬は本番では無条件で消しで問題ないと思います

 

大きく話が逸れちゃいましたが、ともあれG1昇格で沽券を取り戻
したはずのNHKマイルCだったはずなのですが、いつの間にやら元
の木阿弥とでも言うのでしょうか?

今年も○外の登録は父ベルグラヴィアのエイシンブルズアイが
一頭のみ・・・

距離という概念で適性の幅が広がったのは、馬に対する可能性も
大幅に増えたと言う点での価値は当然あるのでしょうが、もう昔
みたいな強い○外が凌ぎを削るNHKマイルCは見れないんだろうな
と思うとやっぱり寂しいですね

それでは回顧です

 

正直、天皇賞の予想が、ある程度きちんとした根拠があった上で

キズナいらない、ゴールドシップいらない
フェノーメノかウインバリアシオンしかない

といった予想だったので、こういうときに限ってG1予想にいかな
かったのは、本当に勿体無かったなと思っとります

よろしくどうぞ~

 

 

5月3日(土)

 

東京5R       3歳未勝利

バトルジェジェジェは本来前で競馬が出来る馬だったはずなの
だが、スタートから何故か最後方

11番手で競馬した勝ち馬のフライングスキップとはコンマ5秒の上
がりの差を見せつけ、当然メンバー中最速

わけがわからないよ

展開はマイルにしてはかなり流れたこともあり、まだまだ前残
りが顕著な東京にしては割合差しも届く自力が垣間見えるレース
ではあった

馬場の影響で前の馬も残るが、弱い馬は振り落とされるとでも
言った方がいいだろうか

特に同じ位置から競馬をして5着に入線したジェイケイカルミアと
は内外の位置取りと仕掛けの差がもろに出た感じ

仮に競馬をした位置が逆なら、恐らくバトルジェジェジェは勝っ
ていただろう

同条件なら当然次も狙うべきだ

他に次走特におすすめできそうな馬は残念ながらいない

それほどバトルジェジェジェの最後の脚だけが光って見えるレース
であった

 

 

5月4日(日)

 

東京7R        3歳500万下

これは三浦騎手巧かった

正直、4角ではまだ最内・・・どこを捌いてもワンテンポ遅れると
思うような広がり方をしたのだが

気付いた時には一瞬で馬群を捌いていた

本当にテレビに映らない一瞬の間で加速しながら進路を確保し
外へ

あ・・・ありのまま今起こったことを話すぜ!

「おれは 三浦が内でどん詰まりになっていると
思ったら いつのまにか外にいた」

な・・・何を言ってるのかわからねーと思うが

おれも何をされたのか分からなかった 

 

神業と言っても差し支えないくらいの仕掛けだったと思う

ワンテンポ遅れても差し届くだけの力のある馬ではあるが
それを運から確勝に引き上げたのは間違いなく鞍上の三浦
の腕

東京が開催されたここ2週間で12勝と大きく荒稼ぎした三浦

どうしてこうなった・・・