初見の方は、オークス予想1~4を読んで
桜花賞時点での状態・情報を頭に入れてください。
オークス予想1から見る
https://www.stylish-keiba.com/1_race/478
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では、ここからオークス展望に入っていきます。
よろしくお願いいたします。
【オークス 展望】
“前門の虎”と化したレッツゴードンキと
“後門の狼”に成り損ねたルージュバック
二冠目は桜花賞の遥か先
延々と続く旅路の果てに十七頭は何を見るか
東京10日目、芝Bコース、2400m戦。
現在晴・良だが、雨予報が出ているので、馬場状態には要注意。
まず2400m戦というよりはオークスの傾向だが、ポイントはほぼ全馬が初距離だという点。
馬は賢い生き物なので前走の距離やペースを覚えているという。
現状、マイル~2000mまでしか走り切ったことのない馬ばかり。
その距離で、ちょうど力を使い切るような競馬をしてきている。
そんな中で、経験のない2400m。
よって、オークスではどの馬もほぼ例外なく脚が上がり気味になり、桜花賞より末脚が鈍る。
「オークスには距離適性はあまり関係ない」と言われているのはこれが理由だろう。
直線を向けば、未知の領域。
違和感を覚えたり、脚が上がってくる中で台頭するのは必然的に
体力を温存できた馬、もともと能力の高い馬、負けん気の強い馬になる。
有力馬を順に見ていく。
ルージュバックが再度1人気。据え置きとはいえ、人気落ちと言っていいだろう。
桜花賞ではローテや調教過程やその他もろもろ、不安要素が降り積もったうえでの断然人気だっただけに軸には据えなかったが、執拗なマークと展開負けを喰らい、さすがに掲示板にも載れなかった。今回は巻き返し必至と言われているが、果たしてどうだろうか。
桜花賞とその他3戦の違いは頭数や距離ペースなど多々あるが、より大きかったのはマークを受けた点と、展開負けをしたという点。全馬が余力を残しているなら、前に居るほど展開利を得られるし、団子になった馬群の後ろでずっと進路を塞がれていては、スパートすらままならない。
では今回はどうか。
まずは折り合い面。危険はあると先の記事に書いたが、今のところ不安はない。マークに関しても、外枠を引いたので、距離ロスの嫌いはあれど、進路が取れずということはないと見る。距離適性に関しても、「ゴーサインを出すまで待てる」との陣営談を踏まえても、対応可能と見ていいだろう。
気になるのが臨戦過程。元々オークスを見据えていたはずで、「オークスで本命予定」と桜花賞時にお伝えしたが、初志貫徹できずに桜花賞でオーバーワークとも取れる調教を積み、そして今回はその逆で、放牧から帰厩したのがわずか12日前。牧場の坂路で5本乗り込んではいるが、これは正直、ブレているように思う。
まとめると、状態万全とまではいかないが、元々目標にしていたレースへ順調に駒を進め、今回はストレスのない競馬ができそう、といった感じ。能力はナンバーワンと見ているので、調教過程に一貫性があったなら、「軸は鉄板」としてお伝えできたのだが、文句をつけるならそのあたりか。
桜花賞馬レッツゴードンキが2人気。
札幌2歳Sでは捲り気味に動き、アルテミスSでは後方から末を伸ばしていたりと、今回も位置取りが読めないが、岩田騎手なら前につける可能性が高いと見ている。ハナへ行ってもいいが、距離に不安がある以上、少しでも力を温存したい。かと言って、連続でハナに立っている馬を馬群に入れるのもリスクが高い。よって今回は、前を行かせて離れた2~3番手につけるのではないか。そこから後続を封じ込める。イメージで言えば、3歳時のジェンティルドンナのジャパンカップのような競馬をすると見ている。
胴の詰まったた体型と行きたがる気性から距離不安も大きいが、オークスは早仕掛けが起こりにくいので、スムーズなら二冠達成の目も出てくるか。前門の虎、体調面は抜かりなし。
ココロノアイが3人気で続く。
前走の結果から人気落ち必至と見ていたが、アルテミスSで早めに動いて押し切るという相当強い競馬をしていることで、距離延長に対応できると評価されての結果だろう。前走の10着はルージュバックを潰すことに重点を置いたため、流れに乗れなかったことが理由。今回も無印とはいかないだろう。
ゲートが悪いのが常にネックで、末脚の持続力は一級品。こちらはイメージで言えば、オークス時のデニムアンドルビーのような感じになるのではないかと考えている。デニムはオークスが初距離、2000mほどの脚は見られず、最後の最後で脚が上がって3着だった。もう少し前につけられていたなら…という声が聞かれたが、ココロノアイの位置取りは、果たして。
ミッキークイーンが4人気。
桜花賞除外で、同日の忘れな草賞を快勝。桜花賞では軸候補馬だっただけに、この除外はかなり痛かった。桜花賞では末脚ナンバーワンと見立てたアンドリエッテをも凌ぐ末脚をたびたび披露しており(2度対戦し、2度とも置き去り)、潜在能力ではまったく引けを取らない。
クイーンカップ時に馬体を大きく減らしたが、それでもしっかり脚を使って僅差の2着。今回は、馬体重こそあまり変わらないが、デキはかなり良くなっている。再び大きく減らすなら黄信号だが、ルージュバックに負けず劣らず、軸候補の一頭として考えている。
クイーンズリングが5人気。
桜花賞で連勝が止まったが、下り調子だったことや、馬体を戻すために強い調教ができていなかった点を踏まえると、能力の高さを改めて示した形になった。
今回は短期放牧に出して、調教もしっかり追って、なおプラス体重。調子は戻ったと見ていいだろう。この馬もゲートの悪さがあるのでそこは減点だが、末脚に持続力があり、スタミナも豊富。1400mを使っているからと甘く見るのは厳禁。巻き返しはある。
クルミナルが6人気。
500キロ近い大型馬だが、その体型に似合わず素軽い走りをする。結果を出した3戦が超スローの上がり勝負、崩れたチューリップ賞が力の要る重い馬場。4戦中、出負けが3度。現状の適性はハッキリしている。持続力勝負になる今回、今まで通りの競馬を見せられるか、一抹の不安が残る。このあたりが妥当な人気。
以上をオークス展望と致します。
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最後までお読みいただきありがとうございました。
こやぶ厩舎管理人 よすーけ



