エリザベス女王杯(G1) 展望
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京都14日目、芝Bコースの外回り、2200m戦。
芝状態は良好で、内外の極端な優劣は見られない。
人気馬を順に見ていく。
ヌーヴォレコルトは秋華賞後は放牧に出る予定であったが、予定を変更してジャパンカップ参戦へ、という予定も変更して、栗東滞在でのエリザベス女王杯へ、という予定をさらに変更して一旦美浦に戻ってのエリザベス女王杯参戦となった。1週前は岩田騎手を乗せて併せ馬で一杯に追われ、当週は同騎手にて単走で一杯に追い切られた。「渾身の仕上げ」とお伝えした秋華賞時ほどではないにしろ、状態は引き続き良い。輸送による馬体減が懸念されるが、調教でも強く追えているので、さほど問題はない。秋華賞でショウナンパンドラに出し抜けを食らったこと、昨日のシャドウダンサーでの負け方、続くタガノエスプレッソでの勝ち方、末脚自慢が揃ったメンバー構成、今の京都の馬場状態、それぞれの要素を考慮すると、岩田騎手は外回りでも早めに先頭に並びかけ、早め抜け出しの騎乗をするだろう。坂の下りからのロングスパート勝負になると見る。後続を封じ、今度こそ人気に応えられるか。
メイショウマンボは実績ナンバー1だが、アテにしづらい面があり現在2人気。秋は叩き2走目で、得意の京都外回り。順調に来ていれば、あるいは人気が落ちていれば積極的に買いたいところだが、転厩してからは調教メニューが安定せず、探り探りの調整といった感が否めない。「この馬のベスト体重がまだ分からない」とは陣営談。引き続き、軸は任せられないし、個人的には買い目に組む予定はない。消し評価。
ラキシスは叩き2走目。前走はアロマティコと共にオールカマーに参戦、果敢に牡馬に挑んだが、内回りを利してギリギリで2着入線。ゴール前の手応えはアロマティコら差し馬勢に完全に見劣っていたが、これは休み明けの分もあっただろう。叩いて順調に良化しており、今回は文句なしの買い。ヌーヴォレコルトが早めに仕掛けてくるため位置取りが難しいが、引き続き前目で運んで粘り込みを図る競馬になるだろう。
過去のメルマガにて、ラキシスの能力分析を見つけたので、参考までに。
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(※以下、3/19配信分 こやぶ厩舎メルマガ #80【中日新聞杯 回顧】より抜粋)
2着ラキシスは1人気では推しづらいとしたが、最終3人気だった(14:28配信)。内を突けなくもないが、大外を回したほうがグイグイと伸びてくる印象だったこともあり評価を下げたが、馬群を縫いながら、しかも最後は勢いのついた外差しの馬に負けず劣らずの伸び脚を見せての入線。問題は外の馬に並ばれる形になってから。それまでもトップスピードだったにもかかわらず、並ばれそうになるとそこからさらに首を深く落とし、抜かれまいとさらに加速している(ように見える)。これは過去ダイワスカーレットやスクリーンヒーロー、アパパネなどにも見られた動きで、ダビスタで言うところの「勝負根性がある」と言えるもの。このタイプは接戦や併せ馬、苦しいレースに滅法強い。VTRを見られる方はぜひ確認してほしい。エリザベス女王杯2着の馬に言うのも失礼極まりないが、この馬は想像以上に奥がある。
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スマートレイアーが4人気。叩き2走目で、乗りなれた武豊騎手に戻る。状態は間違いなく上がっているので、こちらも状態面からは文句なしの買い。過去のメルマガにて、スマートレイアーの能力分析を見つけたので、参考までに。
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(※以下、5/18配信分 こやぶ厩舎メルマガ #164【ヴィクトリアマイル 展望】より抜粋)
1人気はスマートレイアー。秋華賞では相手本線で2着、愛知杯では消し評価で6着、大阪城Sでは軸に据えて1着と、非常に分かりやすく稼ぎやすい馬だと思っていた。しかし、条件不適として消し評価にした前走、出遅れた瞬間、来ないという自信をさらに深めた前走が、圧巻の差し切り勝ち。これに関しては、能力が違いすぎたと言わざるを得ないだろう。買い要素はもう見れば分かると思うので割愛して、文句をつけるならどこか、信頼して買えるか否かを見ていく。
まず2度着外になっている左回りだが、さほど減点はしなくていいと見る。右回りよりは手前の替え方がぎこちなく、スムーズさには少し欠けるので、どちらがいいかと言われれば右回りではあるが。
ではなぜその2回は着外になったのか。三面川特別では少し締まったペースになり、ギアチェンジの最中に他馬と脚色が同じになってしまい、前を捕まえられなかった。愛知杯では外枠から最内につけたが出すところがなく、思い切ったスパートがかけられなかった結果、後ろから来た馬に遅れを取った。この2走から分かるのは、この馬は32秒台の決め手を持ち、能力はかなり高いが、その脚を引き出すまでのギアチェンジに時間を要する、そしてそれに邪魔が入った場合、いずれも不発に終わっている、という点である。
これを踏まえると前走の勝ちは納得がいくと思う。最後方なので誰にも邪魔されず、なおかつ前が飛ばして、おまけに最後には坂がある。能力があって邪魔が入らなければ、想定できたパフォーマンスだったかもしれない。
ではそれを予想にどう活かすか。ざっくり言うと、今回は邪魔が入るか否か、そして他馬に勝る脚が使えるか否か。この2点を想定すれば展望がさらに明確になる。
位置取りだが、前走同様ポジションを取りには行かず、出たなりの競馬をするだろう。普通に出れば中団、出負けすれば後方、という形になると見る。メンツだが、前へ行くよりも終いの脚に懸ける馬がかなり多く、ともすれば後ろでは上がり勝負になる可能性がある。そうなった場合、より前にいる馬が展開利を得ることになる。それでもスローで流れればまだ決め手を活かせるが、速い上がりの使えないクロフネサプライズが逃げ宣言をしているため、ラップが緩むことはない。仮にスローになっても、コーナーまではやや掛かり気味に行く癖が残っている点も重なってくるため、それはそれで困る。おそらくスローではない縦長の展開になり、スマートレイアーは展開利を得ない側に回るだろう。
突出した能力で結果を出してきたが、今回条件や展開を見てみれば、案外と危険な綱渡りになるのかもしれない。
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うーん…我ながら見事な展望…(笑)。
今回は外枠なので邪魔が入ることはないため、スムーズなスパートができると見る。スロー気味でも前が早めに動くため、展開的には少しだけ楽になるか。
人気・状態・展開を踏まえて結論を言えば、「軸にはできないが、相手には一考」といった扱いになるか。
5人気はショウナンパンドラ。前走は最高の状態で、最高の騎乗をしてG1制覇。状態だが、前走ほどではないにしろ、引き続き好調をキープ。今回は得意の外回りに替わって、自分の競馬に徹する形になるだろう。前には有力な先行馬、後ろには強力な末脚を持った差し馬。かなり厳しい戦いを強いられると言っておく。
以上をエリザベス女王杯の展望といたします。
ご精読ありがとうございました。
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こやぶ厩舎管理人 よすーけ



