【ほらな、モーリス勝っただろ?】
どうも、よすーけです。
安田記念が終わりました。
1人気モーリスが、今までとは違う先行策で競馬をし、堂々のG1勝ち。
さて、これを受けて、思ったことがあったので久しぶりにコラムを書きます。
レースについての回顧、というよりは
年間プラス収支を出すための考え方についてです。
お暇な方は、コーヒー片手にのんびりとお付き合いください。
【大衆の動向を熟知していたジェントル氏】
先日のうまうまジェントル氏の記事の中で、
モーリスについて、以下のような記述がありました。
>この手の馬は、後付けで
>来れば「こんな美味しいオッズで買えたのに、何で買わなかったの?www」
>来なければ「なんでこんな馬買ったの?馬鹿じゃないの?wwwwwww」
>と言われるのが常
はい。大衆の思考の流れを的確に捉えた、実に素晴らしい例えですね。
この記述を見て、あなたは今、どう思いましたか?
「たしかにその通りだな」
と感じた方が、きっと一番多いと思います。
そして実際に、
「たしかにその通り」なのです。
大多数がこう思うし、これからもそうなのでしょう。
今回はこの流れについてお話しします。
【馬券は1度的中したら終わり、なのか?】
さて、今年の安田記念。
当たった方も、外れた方も、きっと多くの人が
「モーリスの単勝が370円もついたのは、今考えると美味しかったよなあ…」
と思っているでしょう。
当たった人は、
「ほらな、モーリス勝っただろ?通用するって言っただろ?」
と思っているでしょう。
しかし、こう考えること自体が、すでに負け組なのです。
この考え方では、年間をプラスで終えることは不可能です。
なぜなら、思考停止しているからです。
【目をそむけているか、気付いていないか】
では、
「モーリス勝っただろ?」がなぜいけないのか。
簡単です。
今まで通りの競馬をしていないからです。
今まで通り
後ろから行って、全馬撫で斬りでの1着だったなら
「ほらな、モーリス勝っただろ?」が通るわけです。
しかし今回は、3連勝とは全く質の違う競馬。
少なからず未知数なところがあっての勝利でした。この場合、
「ほらな、モーリス勝っただろ?」は通りづらくなってくること、分かりますよね?
簡単に言えば、
「モーリスの先行は想定してたんですか?」
「モーリスが“先行して”勝つことを、予想して買ったんですか?」と問いたいわけです。
それこそ、仮にあのまま馬群に沈んでいたら
「なんでいつも通り後ろから行かねえんだよ!!」
なんて言う人が、かなり出てきただろうと思います。
【勝利に、敗北に、一喜一憂したあとに】
つまり今回、
「ほらな、モーリス勝っただろ?」
と胸を張って言えるのは、
「モーリスは先行策を取る可能性があり、
仮にそうなっても押し切れるだろう」
と予想していた人だけです。
ここまで予想を展開できた人が、全国にどれだけいたでしょうか。
(※ただ、ヴァンセンヌの福永騎手がスムーズだったなら、おそらくモーリスは2着でしたけど…)
何度も言いますが、
馬券購入者の平均回収率は75.0%です。
そんな中でプラス収支、つまり
回収率100%超えを達成しようと思ったら、
人と同じ考え方では絶対に勝てません。
モーリスを本命にしていたけど
先行策までは予測できていなかった人、
ほらな、で片付けるのは今回でやめにしましょう。
「モーリス勝っただろ?想定外の競馬だったけど…(笑)」
と素直に言える人。
広く展開を予測したり、
外れても見栄を張らずに
「どうして想定できなかったんだろう」と研究できる人が
年間プラスを達成できます。
みんなの思考が停止するところで、もう一歩。
少しずつでも、考え続けてください。
一番の敵は、自分で思考を止めてしまうことです。
「このレースは1人気は来ない」 → あ、じゃあ、消し!
安心できるデータを見つけて、みずから思考停止をしていませんか?
はやく思考停止したいからと、安心したいからと、
自分の予想に都合のいいデータばかりを探していませんか?
勝ちたいなら、途中で投げ出してしまわずに
考えて考えて、考え倒してください。
その積み重ねが、明日のあなたを形作っていくのだと思います。
敵を知り、己を知れば、馬券危うからず。
馬券でプラスを出すことは可能です。
馬券で一喜一憂することは、間違いなく競馬の醍醐味です。
一喜一憂がいけないのではありません。
せっかくだから、そのあと少しだけ、
振り返る時間を持ちましょう、というお話でした。
明日からも思考停止することなく、
プラス収支を目指して頑張っていきましょうね。
では、今回はこの辺で。
ご精読ありがとうございました。
よすーけでした。



